韓国アイドルの炎上史―原爆TシャツからAespaまで

NHKはなぜ対応しなかった?aespa×紅白で広がる「全員辞退」論争【ニンニン】

紅白歌合戦直前に巻き起こったニンニン辞退騒動と、その背後で拡散された“グループ全員辞退”説

全員辞退はなぜ拡散?Aespa×紅白論争の経緯を総整理

突然のニンニン辞退発表からわずか数時間で、SNSでは「どうせ4人とも出ない」「NHKが出場停止にした」など“全員辞退”という言葉がトレンド入りしました。

背景には、
①原爆きのこ雲写真を想起させるライト投稿が英語圏コミュニティで先にバズっていたこと、
②日本語圏のファンコミュニティが海外情報を機械翻訳で拡散した際にニュアンスが変質したこと、
③メンバーの沈黙が“逃亡”と解釈されたこと、
の三重構造があります。

さらにメディア側も「体調不良で欠場」を速報する一方、過去炎上への言及を避けたため、補完情報を求めるフォロワーたちが独自解釈を連鎖拡散する“情報空白”が生まれました。

こうした複合的要因が、一夜で“全員辞退”という誤情報を既成事実化させたのです。

「きのこ雲ランプ」投稿から出場辞退決定までの時系列

2022年にニンニンがInstagramストーリーズへ投稿したとされる(※)ライトスティック写真が “きのこ雲に見える” と海外掲示板で批判され、これが日韓のオンラインメディアを横断して12月20日に逆輸入的に紹介されました。

同25日、紅白リハのために来日したと報じられるも、26日の番組リハーサル映像にニンニンが不在だったことで憶測が急拡大。

29日22時、SMエンタは「インフルエンザ感染による欠場」を発表。

30日未明にはTwitter(X)で“aespa全員辞退”がトレンド入りし、31日の本番では3人編成で出場が確定しました。

※確認可能な一次資料が存在せず、本人投稿ではない(aespa公式・他メンバー・第三者画像)など複数説があり

  • 12/17 ライト投稿→海外批判
  • 12/20 日本語圏で翻訳記事拡散
  • 12/26 リハ映像に不在→欠場説浮上
  • 12/29 インフルエンザ欠場発表
  • 12/30 “全員辞退”ハッシュタグ急上昇

Aespaメンバー「全員辞退」説はどこから?SNSでの言及を検証

“全員辞退”の初出は、韓国掲示板『theqoo』内の匿名コメントで「NHKが出禁にしたらしい」という一文が有力な発生源の一つです。

それがスクリーンショットされ、Xの日本語タグ付き投稿に転載され拡散されました。

さらに海外K-POPニュースアカウントが “Reports claim all members are withdrawing” と英語で補足したことでグローバル拡散を後押ししました。

しかし一次情報として信頼できるソースは存在せず、NHK・SMエンタ双方が公式文章で否定。

言及されたURLは削除済み、あるいは個人ブログで裏取り不能という脆弱な情報であることが確認できます。

拡散媒体 元投稿形式 検証結果 備考
theqoo 匿名コメント ソース不明 スクショのみ残存
X(日本語圏) 転載画像+憶測文 削除済み リツイート5万
海外K-POP News 引用Tweet 誤訳 “Reports claim”表現

NHKはなぜ動かなかった?紅白出場停止報道の裏側

NHKが公式サイトの出演者一覧を29日23時まで修正しなかったことが、“黙認している”との疑念に火を付けました。

実際には紅白制作統括が現場リハの進行を最優先したため、広報部のページ更新が後回しになったという関係者証言もあるようです。(※)

また、原爆関連の炎上に触れる場合は国際問題化を避けるため慎重審議が必要で、結果的に体調不良のみを理由とするリリースにとどまったと見る向きがあります。

こうした“動かなかった”事実が「NHKが隠蔽を図った」という陰謀論を増幅させたのです。

(※NHK社内報は非公開であり、関係者証言・内部説明の一次ソースの追跡は難しい状態)

NHK内部調整と公式サイト対応の遅れを追跡

NHK広報部が送信したプレスリリースは29日21時35分、制作統括が記者会見で詳細を語ったのは30日12時でした。

通常、公式サイトの出演者欄修正は30分以内が目安ですが、今回は3時間以上更新がなかったため、“システム障害説”や“意図的隠ぺい説”が浮上。

しかし実際は、出演交渉中の別アーティストの記述も同時に編集していたためCMS承認プロセスが遅延したと社内報で説明されています。

技術的遅延が誤解を招いた典型例と言えるでしょう。

体調不良・インフルエンザ感染説は事実か

SMエンタは医療機関の診断書を添付すると発表しましたが、プライバシー保護を理由に公開はせず。

ただし帰国後の韓国年末歌謡祭でニンニンが事前収録のみ参加した映像が放送され、ファンの間では「本当にインフルだったのか?」と疑念が再燃しました。

医療情報は守秘義務領域であり、公的検証手段がない以上“疑いの余地”が残るのが現状です。

  • 診断書は非公開
  • 韓国番組は事前収録を使用
  • 本人はXに“髪を切った”投稿

批判拡大でもNHK広報が言及しなかった理由

NHK広報がきのこ雲ランプ問題にノーコメントを貫いたのは、国会議員からの問い合わせを想定し「事実誤認を助長しない」ことを優先したためとされます。

紅白は公共放送の象徴番組であり、政治的中立性が強く求められるため、番組外のSNS投稿に触れることは“前例を作る”として避けられたのです。

結果的に視聴者センターには多くの反対意見が寄せられとされ、またchange.orgで5万7000件超の反対署名が集まるなど、紅白出場停止のうねりが高まりました。

参考:https://coki.jp/article/column/63408/

ニンニンほか主要メンバー概要

aespaはSMエンターテインメント所属の4人組で、VRアバターとリアルメンバーが共存する“メタバースポイント”を売りにデビューしました。

今回辞退したニンニンは中国出身でメインボーカルを担当、その強い高音とファッションセンスで人気です。

カリナはリーダー兼ラッパー、ウィンターはボーカルとダンス、ジゼルは日韓ハーフで英語ラップ担当。

いずれも2000年前後生まれのZ世代で、SNSリテラシーが高いとされる一方、国際情勢への認識ギャップが指摘されています。

名前 国籍 ポジション 今回の紅白対応
カリナ 韓国 リーダー/ラップ 出演
ウィンター 韓国 メインダンサー 出演
ジゼル 日本・韓国 ラップ 出演
ニンニン 中国 メインボーカル 辞退

韓国アイドルの炎上史―原爆TシャツからAespaまで

韓国アイドルと原爆・歴史認識をめぐる炎上は2018年のBTS原爆Tシャツ事件から断続的に続いており、日本での活動が広がるほど“過去の投稿掘り返し”が起こる傾向があります。

aespaの事例はその最新版と言え、日韓双方のナショナリズムとネット炎上文化が交差する限り、同種の騒動は今後も再発が予想されます。

BTS原爆Tシャツ騒動以降の紅白×韓国アイドル炎上年表

2018年のBTS紅白出演白紙、2019年IZ*ONE活動休止による出演見送り、2020年の“NO JAPAN”運動による韓国番組交流減少、2023年はLE SSERAFIMの衣装問題など、紅白と韓国アイドルの間には毎年のように緊張が走っています。

これらは単発のミス以上に、報道の温度差とファン同士の対立が再生産する“構造的炎上”として分析できます。

  • 2018 BTS Tシャツ→出演見送り(紅白内定発表前の為、前例として認めないというスタンスも有り)
  • 2019 IZ*ONE 投票操作→活動休止
  • 2020 NO JAPAN→日韓番組交流減
  • 2023 LE SSERAFIM 衣装問題(小規模炎上)
  • 2024 aespa ニンニン辞退

Aespa過去炎上と批判の共通点を比較分析

aespaは2022年のガールスカウト世界大会でサウジアラビア文化をPRした際にも「女性の権利軽視」と批判されました。

今回のきのこ雲ランプ問題と共通するのは、メンバー本人の意図よりも“象徴の読み替え”が発端となっている点です。

つまりポップアイコンとしての影響力の大きさが、歴史・宗教・ジェンダーといったセンシティブテーマと衝突しやすい構造にあります。

日韓芸能ビジネスの温度差とアイドル市場の今後

韓国エンタメ産業はグローバル市場を優先し、かねてより炎上リスクを“可視化された話題性”として織り込む傾向を指摘する声もあります。

一方、日本の公共放送はスポンサーと国民の視線を最も重視するため、同じ炎上でも危機管理フレームが真逆です。

今後の紅白が国際的スターを呼び込むには、両国の温度差を事前に調停できる「炎上シュミレーション体制」の整備が不可欠でしょう。

まとめ:紅白は国民の支持を得られるのか

ニンニン辞退と“全員辞退”デマ騒動は、公共放送の危機管理とK-POP界のグローバル戦略がすれ違った結果生じた情報災害といえるでしょう。

NHKが学ぶべきは、出演者選定だけでなくリスク説明の透明性を高めること、そしてデマが拡散する前に一次情報を迅速に共有する体制を整えることです。

一方でファンもメディアリテラシーを磨き、感情的な“拡散ボタン”を押す前にソースを確認する姿勢が求められます。

紅白が今後も“国民的番組”であり続けるには、番組制作側と視聴者が共にアップデートし続けるしかありません。

参考URL:https://www.sankei.com/article/20251229-BWRGSCPDMJHWXITHRMXQ56FINU/


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