ハズビンホテル(Hazbin Hotel)というアニメの殺人鬼「アラスター」の歌で、キャッチーさとキャラクターへのマッチ感が話題となり、X(Twitter)やTikTokでバズった楽曲です。
日本語情報がほぼ無いアーティスト「Black Gryph0n」についてもあわせて解説します。
「INSANE」の歌詞の日本語訳
[ナレーション]
Dearly beloved,
みなさん、ご清聴ありがとうございます。
For your entertainment it is my pleasure to introduce to you
さて、皆様にご紹介するのは
Hell’s latest arrival: equal opportunity killer Alastor!
地獄に舞い降りたばかりの、誰にでも平等に殺意を向けるアラスターです!
[歌]
Hello, it’s nice to meet you!
こんにちは、初めまして。
Can you tell me where I am?
ここは一体どこなのだろう?
I don’t know how I got here but I,
どうしてここに来たのかは分からないが、
I think I’m starting to understand
だんだんと理解し始めている。
I don’t belong among the angels,
私は天使の仲間にはなれない。
And baby that’s just fine with me
だが、それで構わない。
The things I did up there were high school,
地上でやったことは、子供だましだった。
But now I’m going for my degree
だが、今は本物の殺人鬼になるべく、研鑽を積んでいる。
Hey! Sorry but you just got in my way
おい!邪魔だ。どいてくれ。
I promise honey, I can feel your pain
君が痛みを感じているのは分かる。
And maybe I enjoy it just a little bit,
少しばかり楽しんでいるのかもしれない。
Does that make me insane?
私が狂っているのだろうか?
Haven’t been the same since I expired
死んでから、私は変わってしまった。
Doesn’t mean that I plan to retire
だが、引退するつもりはない。
And now I have the power to bathe all of you in entertaining fire!
そして今、私は君たちを楽しい炎で包む力を持っているのだ!
~繰り返し~
引用:Black Gryph0n – INSANE
Black Gryph0nって誰?読み方は?
Gryph0n→グリフォン(Gryphon)
Insane のアーティストは Black Gryph0n(ブラック・グリフォン)となっていますが、国内の音楽配信サービスでは Black Gryph0n 名義の楽曲はほとんど見当たりません。
ミュージシャンであり声優でもある Gabriel Brown(ガブリエル・ブラウン) という方が、Black Gryph0n の正体です。
YouTubeチャンネル(チャンネル名「 Black Gryph0n」)にアップロードされた以下の動画で、その半生が語られています。
アーティストの背景
ガブリエル・ブラウンは、1990年2月22日にメリーランド州の音楽一家に生まれました。
子供時代からアメリカ全土を旅して演奏するなど音楽家としての経験を積んだ後、18歳で軍に入隊。
訓練中の負傷後、音楽活動を志願し認められ、第7艦隊のバンドに所属したそうです。
日本に3年間赴任
その後ガブリエル・ブラウンは、、第7艦隊の「オリエント・エクスプレス」と共に横須賀に渡ります。
意外なところで日本との縁があったようですね。
同バンドでリード・ヴォーカルとなり、3年間、12か国語での演奏活動を通じて、海軍功労金メダルを3つ授与され、2013年に名誉除隊したそうです。
INSANEについて
以降、声優としてのキャリアを積んだり、YouTubeチャンネルを開設したりしたようです。
動画ではINSANEについて語られていませんが、そういった活動の一環だったのでしょう。
ちなみに、「One guy 54 voices(54人の声)」という動画は1億5千万回以上再生されており、YouTube上での再生数ランキングでも上位の動画となっています。
Baasikについて
共同でクレジットされている Baasik(バジーク)は、ヴォーカリストであり Black Gryph0n とのコラボレーション作品が多数あります。
INSANEのリードボーカルは Black Gryph0n のようです。
こちらの動画では、INSANEのアコースティック・バージョンをBlack Gryph0n と Baasik が顔出しで歌っています。
INSANEの背景とBlack Gryph0nの表現力
Black Gryph0n の音楽的なキャリアは、INSANEという曲の世界観からは少し意外でした。
ただ、彼が実力派のヴォーカリストでありミュージシャンであることは間違いなく、その実力が如何なく発揮された曲と言えるでしょう。
それと同時に、幼少期から音楽に慣れ親しみながら、海軍に入隊するという過酷な経験が、もしかすると「死と再生」、「善と悪」といったテーマを描くのに役立ったのかも知れません。
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