今までにないテイストの記事を。
アンテナサイトがスタートアップ界隈で2013年の旬な分野の一つであることは間違いありません。先日寄稿した日刊コレワ経済のアンテナサイト特集では、Ninja Antennaをマーケットリーダーとして取り上げました。取材記事のため、私個人の見解は一切述べていません。
今回、キュレーション・マガジン市場について私個人の見解を述べておきます。実際フラットな見解です。(本稿が仮に広告記事でキャバァーン済みであれば、ここまであからさまな記事は書けないでしょう)事実を比較する記事とは別軸で、どういう理由でどちらが勝つのか?読者は知りたいのではないでしょうか。
勝つのは1サイト:アトモスフィアで勝敗が決まる
ジャンル特化型のアンテナサイトも多数出てきていますが、数年後に巨大なプラットフォームとして残るのは総合型だと思います。よって、事実上「Ninja Antenna vs Antenna™」の戦いだと思います。両社の極めて客観的なポジショニングを下記に記載してみました。
私の周囲でNinja Antennaを購読している人が何人かおり、そのサンプルを元にポジショニングを作成しました。後述するビジネスモデルの項で触れますが、PVの他にカトン・ジツ(炎上能力)が事業上の肝になるので、カロリーの高い記事が流通しているNinja Antennaの方が有利です。奥ゆかしさも兼ね備えています。
実際に両方購読したことのある人に聞いてみると、ニンジャアトモスフィアがNinja Antennaの方が圧倒的に良いという意見が多かったです。後発ながらにNinja Antennaの方が相対的に有利なポジションを獲得しています。
最大の論点:マーケットはどこまで伸びるのか?
アンテナサイトを語る上での最大の論点は「丸いエッグも切りかたによってはスクエア」、すなわちサーヴの仕方によって美味しさも異なるという事です。チキン・オア・エッグ理論で、アンテナサイトという市場が成熟するに連れて日雇い労働者や無軌道学生が増えたり、彼らに発注するメガコーポも増えるでしょう。
アンテナサイト運営が新たなワークスタイルとして定着するのは自明ですが、それが既存の働き方を代替し得るほどのものになるのか、ハウスワイフのトークン稼ぎで終わるのか。
ビジネスモデル:急ぐと死ぬので、奥ゆかしさが肝
■Ninja Antennaのビジネスモデル
・広告:APIによる画像検索が便利なので利用しているAmazonアソシエイト
・利益率:極めて低い
・そもそもアンテナサイトじゃなくてニュース・改変パロサイトに近い
■ウ○キが考える経営上のポイント
・キモチ!フンフンフフーンスゴイなにかー!
・ドンツクドンドン!スププンププーン!
■Ninja Antenna vs Antenna現況
・Ninja Antenna:毎月500円程度の赤字
・Antenna:20億円の調達、App Storeランキング(※無料ニュースカテゴリ)」1 位獲得、ホリエモンの参加etc.
結論、Ninja Antennaの勝ち。と本誌では予想します。
どのポジショニングを取るのか、その後のオペレーションも勿論大事ですが、カトン・ジツが生命線、そして何よりカラテです。Ninja Antennaのニュービー特有の荒削りなカラテの前に、Antennaの先行者優位性は機能しないでしょう。
Ninja Antenna vs Antenna、他のメディアや個人ブロガーの方によるその勝敗を占う記事も見てみたいですね。僕と違う軸の記事が出ることを期待しています。
参考リンク:
クラウドソーシング狂想曲:クラウドワークス vs ランサーズ | The Startup http://thestartup.jp/?p=6849
Antennaのグライダーアソシエイツ20億調達。ホリエモンも参加 | ファッショントレンドニュース|FASHION HEADLINE
www.fashion-headline.com