エキスポランドで起きたジェットコースター事故は、1名の乗客の尊い命を奪い、軽傷者は21名にのぼった。
エキスポランド風神~ジェットコースター事故の概要
事故発生日と経緯
2007年5月5日、大阪万博記念公園の遊園地で、立ち乗りジェットコースター「風神雷神II」が走行中に左側車輪ブロックが脱落し、2両目車両が大きく傾いた。乗客の一人が頭部を強打して死亡した。原因は車軸の金属疲労による断裂った。
事故の発生場所とジェットコースター「風神雷神II」の概要
事故は2007年(平成19年)5月5日土曜、子供の日だった。ゴールデンウィーク最終日手前で賑わうエキスポランドで、風神がコース2つ目の山(高速走行が始る最初の谷を過ぎた次の山)の頂上付近で、 2両目左の車輪ブロックの車軸が落下。
コース後半の二重上りループを抜けて下降した辺りで車輪ブロックが脱落し、支えを片方失った2両目は大きく左に傾き、左側前列に乗っていた19歳女性は、通路手すりに頭部を強打して即死となった。
事故後のエキスポランドの対応と公表内容
風神雷神IIの築造者である株式会社エキスポランドは、「建築基準法などで、年1回、目視の定期検査が義務づけられており、毎年2月ごろに実施していた。あわせて車両を分解する点検も自主的に行っていた」という。
しかし、事後当年は開園35周年記念のアトラクションを新設するため、その分解点検は今月15日から始める予定だったとも説明していた模様だ。
検査不備が指摘され、国土交通省が全国緊急点検を指示
事故をうけ遊園地の検査不備が指摘され、所轄である国土交通省が全国緊急点検を指示。
エキスポランド側の責任については「設置以来一度も交換していない車軸に傷があることを予想するのは可能だった」として、元幹部に禁固2年が求刑された。
その他のジェットコースター重大事故
ジェットコースターに限らず、遊園地やテーマパークなどでの重大事故は注目を浴びやすい。
一方、過去の事故はセンセーショナルなニュースに埋もれてしまい、ネット上では正確な情報が分かりづらいことが多いため、国総研の資料をベースに重大事故の概要をまとめてみたので、参考にして欲しい。
年月 | 場所 | 施設名等 | 事故概要 | 人身被害 |
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平成4年4月 | 群馬県 群馬サファリパーク | ハイスクリュータワー | 自動運転中に傾斜が戻らず下降を始めたので、係員が非常停止をかけたが間に合わず事故となり、乗客2名が全治1週間のけが。 | 重傷 2名 |
平成8年8月 | 神奈川県 小涌園 | 回転ブランコ | 客の乗ったブランコを押していたアルバイトの高校2年生が、誤って足を滑らせ仰向けに転倒し頭を打った。さらに反動で戻ったブランコの底部に顔を打ちつけられ、間もなく死亡した。 | 死亡 1名 |
平成17年6月 | 愛知 モンキーパーク | キャニオンスプラッシュ | 家族3人で乗車中、登り坂の手前で停止したため、コース脇の点検用通路に降りようとして誤って転倒し、32歳の女性が足の甲を骨折、32歳の男性が首に打撲。 | 重傷 1名 軽傷 1名 |
平成21年04月 | 山梨県 富士急ハイランド | ティーカップ | 男子高校生(15歳)がハンドルではなく、下の支柱部分を持った際にコートの袖口がボルトに引っかかり、気づかずハンドルを回したため絞られた袖の圧力により左手首を骨折した。 | 重傷 1名 |
平成1年10月 | 広島 海と島の博覧会 (約4ヶ月間開催) | 急流すべり | 3才の男児が急流すべりの乗降場で、乗降用のターンテーブルと床のすき間に右足を挟まれて右足かかと骨折の重傷。 | 重傷 1名 |
平成18年07月 | 兵庫 姫路セントラルパーク | 海賊船 グレートポセイドン | 知的障害者施設に入所する32歳の男性が海賊船に乗ったが、運転開始直後に怖くなって、安全バーをすり抜け飛び降りようとして、乗車ホームとのすき間(約8.5㎝)に左足を挟まれ、左足骨折の重傷を負った。運転者が非常停止ボタンを押した。 | 重傷 1名 |
平成15年11月 | 東京 電力館 | ティーカップ アーバンカルーセル | 定員24名が円の中心方向を向いて座り、客席部分がゆっくりと回転し、4つの各ステージを順次鑑賞するティーカップで、7才の男児は扉で区切られた隣のステージに乗っていた姉の様子を見るため、シートベルトを自ら外し、扉越しに覗き込んだところ、固定支柱と扉の間に挟まれ、左頬骨骨折の重傷。運行管理者が直ちに非常停止ボタンを押し、救急車を要請するとともに、周囲にいた乗客と従業員により扉を破壊し、救出。 | 重傷 1名 |
平成9年09月 | 鳥取 おにっ子ランド | 遊園列車 弁慶号 | 遊園列車に1人で乗っていた6才の保育園児がプラットホーム到着時に車輌とホームとの間に左足首を挟まれ、全治3ヵ月半の大怪我。偶然居合わせた医師が仮の止血をし、救急車にて病院へ移送 | 重傷 1名 |
平成8年04月 | 香川 レオマワールド | ウォーターシュート フリーズィングシー | 友人4人と乗船した中1の男児(12才)が、船が横向きに方向転換をする際、スリルを味 わうため約3.8m後方の船に乗り移ろうとした。他の3人は成功したが、本人はベルト コンベアの上で何らかの原因で足を取られ、後ろの船とベルトコンベアの間に挟まれ死 亡。 | 死亡 1名 |
平成2年04月 | 北海道 サンピアザこどもの国 | 豆汽車 UFO | 建物の吹き抜け部分に設置された遊戯施設の1輌目の車輌とレールの間に2才の男児が 挟まれ、数m引きずられた。この機器は建物の吹き抜けの壁に沿って、2階床レベル (高さ5m)にあるレール上を1周(約100m)するもの。発車直後に周囲の客の叫び声によ り停止させたが間に合わなかった。市消防局の救助隊により救出されたが、頸椎 骨折で1時間後に死亡 | 死亡 1名 |
平成1年11月 | 大阪 ひらかたP | おとぎ列車 | 29才の主婦が1才10ヵ月の長女を「おとぎ列車」に乗せようと、既に乗車していた友人の主婦(29才)に外側から柵越しに手渡そうしたとき列車が動き出し、友人は転倒し、はずみで幼女は列車とホームの間に挟まれ、約15m引きずられた。この遊戯施設はメリーゴーラウンドの一種と考えられる。事故に気付いた係員が列車を止めて救出したが、全身骨折で2時間後に死亡。 | 死亡 1名 |
平成20年02月 | 静岡 竜洋海洋公園 | ゴンドラ遊具 | 小学2年の男児が滑車部分に右手を挟まれ、人差指の第1関節から先を切断。 | 重傷 1名 |
平成19年08月 | 茨城 いこいの村 | ウォータースライド ロックスライダー | 滑走中の9歳の男児がレーン半ばにあったき裂(長さ80㎝、幅1~2㎝、深さ4㎝)に左腕を挟まれて左肘を骨折し、全治6週間のけが。 | 重傷 1名 |
平成14年11月 | 奈良 生駒山 | ローター フリッパー | 女児(14才)が乗ろうとしたところ、着席前に安全バーが下がり、付け根の留め金部分に右手の指を挟まれ、指2本にそれぞれ3針縫うけが。 | 重傷 1名 |
平成12年04月 | 和歌山 和歌山マリーナシティ | スピンコースター ぐるぐるコースター | 乗車していた10才の女児が車両外に右足を出し(本人の証言では故意にとのこと)、前の車両と接触し、右足大腿部骨折全治3ヵ月の重傷。 | 重傷 1名 |
平成8年11月 | 兵庫 赤穂海 浜 | 遊具ピーターパン | 56歳の女性と男性が乗車中勢いをつけてレバーを漕ぎすぎたため、女性の頭がレバー下に入り、挟まれて胸椎圧迫骨折した。緊急停止ボタンを押し、ゴンドラの回転を止め救出 | 重傷 1名 |
平成19年09月 | 三重 鈴鹿サーキットモートピア | サスペンデッドコースター ブラックアウト | 父親とコースター最前列に乗車した10歳の女児が降車後、胸部に痛みを訴えたため後日診察を受けたところ胸骨を骨折していて全治1ヵ月の重傷。最高速度約80km。安全バーで胸が、強く圧迫された可能性がある。安全バーは、金属のバーをクッション材で覆ったU字型のもので肩から胸の前にかけ、さらに安全ベルトをしめる。 | 重傷 1名 |
平成19年08月 | 茨城 いこいの村 | ウォータースライド ロックスライダー | 滑走中の44歳の男性がスピードを抑えられなくなり、プールの底に両膝を強打して骨折。 | 重傷 1名 |
平成12年08月 | 宮城 細倉マインパーク | コースター マウンテンコースター | H12/5/7事故と同様、コースターに乗っていた小学生が鎖骨を骨折し、全治1ヶ月の重傷。 | 重傷 1名 |
平成12年05月 | 宮城 細倉マインパーク | コースター マウンテンコースター | コースターに乗っていた小学生が鎖骨を骨折し、全治1ヶ月の重傷。 | 重傷 1名 |
平成12年04月 | 岡山 倉敷チボリ公園(閉園) | サウスシーウェーブ | 最高時速24キロ、高低差1.5mの回転遊具に子供と一緒に乗っていた45才の男性が遊具が停止した後、座席でぐったりしているのを係員が発見した。居合わせた医師が心臓マッサージ等を施したが既に意識はなかった。 | 死亡 1名 |
平成8年08月 | 兵庫 おのころ(淡路ワールドパークONOKORO?) | コースター ファミリーコースター | コースターの前から3輌目に乗っていた、51才の女性が、コースの最高速の出る部分で、かつ方向が変わる地点で横揺れのために肩を強打し、鎖骨骨折全治2カ月の重傷。激痛を押さえるため湿布薬を貼付し、病院に搬送した。 | 重傷 1名 |
平成8年04月 | 三重 ナガシマ(スパーランド)? | マッドマウス ダブルワイルドマウス | 中学1年生の女性客が乗車中、最上部のカーブにおいて体が大きく左側に振られ、左肩を安全バーに強打し、左鎖骨骨折の重傷。本人が降車後に係員に届け出。 | 重傷 1名 |
平成19年05月 | 大阪 エキスポランド | 立ち乗りコースター 風神雷神Ⅱ | 走行中の車両の車軸が折れて座席が傾き、乗客の19歳の女性がコース脇の柵に激突し即死、その他21人の乗客が軽傷を負った。 | 死亡 1名 軽傷 21名 |
平成16年09月 | 群馬 前橋るなぱあく | ローター くじらの波のり | 61才の男性と2才の女児が乗っていたところ、接続部分の金具が破損し、乗車部分が外れて後部がせり上がったため、2名は自力で脱出したが、女児は左手を10針を縫う大けが、男性は右半身を打撲。 | 重傷 1名 軽傷 1名 |
平成15年08月 | 三重 ナガシマ(スパーランド)? | コースター スチールドラゴン | 乗客34名を乗せ走行中、車軸折損により脱輪し、地上8mのコース上に停止し、衝撃で乗客の20歳の女性が腰椎骨折により全治1ヵ月の重傷を負ったほか、脱輪した車輪が地上に落下し、コース下のプールで泳いでいた28才の男性に当たり脊椎損傷の重傷を負った。乗客はコース横の点検用通路より地上に降りた。 | 重傷 2名 |
平成10年12月 | 大分 城島後 楽園 | 逆バンジー スカイショット | ゴムを使って2人乗りの座席を上に跳ね上げる逆バンジーと呼ばれる遊具の、ゴムと鉄製のワイヤの接続部分が外れ、座席は鉄塔の支柱に激突し、乗っていた男性2人のうち、1人は頭を強打して意識不明の重体、もう1人も頭などに軽傷を負った。 | 重体 1名 軽傷 1名 |
平成10年08月 | 福岡 スペースワー ルド | アトラスタワー スペースショット | 乗客12人を乗せ運転中、塔の上方でゴンドラを支えている4本のワイヤロープのうち1本が下降中に破断し、降下速度制御装置が十分に作動せずに地面に接触、衝撃で1人が腰の骨を折る重傷を負い、11名が軽傷。15分後、場内の救護センターにて看護婦らがけがの程度を確認した後、近くの病院に搬送した。 | 重傷 1名 軽傷 11名 |
平成10年08月 | 大阪 関西サイクルスポーツセンター | コースター サイクルコースター | 乗客5名が乗ったサイクルコースター(3両連結)がカーブに差しかかったところで、右前輪のシャフトが破断し、車輪が外れレールサポート部に車輪ブレーキ板が激突し停止し、衝撃で49歳の男性が第1腰椎圧迫骨折、11才の女児が鼻骨を骨折。管理用歩道を使い、職員によりプラットホームまで誘導し救出 | 重傷 2名 |
平成19年05月 | 長野 アルプス公 園 | 遊具 アルプスドリーム コースター | 36歳の男性と8歳の娘が乗ったそり(ステンレス製の全長955mのコースを4輪タイヤのついた2人乗りのそりで滑り、手動でブレーキを掛けるもの、最高時速40㎞)が直線部分で横転し、衝撃で男性が肋骨骨折、娘が顔を打撲。 | 重傷 1名 軽傷 1名 |
平成19年05月 | 福井 ワンダーランド | コースター スペースコースター | 2人乗りのコースターが坂を登り切れず停止ししかけたところに後続車両が追突、衝撃で前方車両に乗っていた37歳の女性が頸椎捻挫で全治2週間、5歳の女児が顔に1週間のけが、後続車両に乗っていた36歳の男性が首と右足首に全治1週間のけが。 | 重傷 1名 軽傷 2名 |
平成11年06月 | 埼玉 東武動 物公園 | 回転ブランコ ウェーブスインガー | ブランコの電球を取り替える作業後、作業用足場を格納庫に収納してから運転を開始すべきところ、脇に寄せた段階で運転を開始したため、回転ブランコが高さ約5mの鉄パイプ製の作業用足場に激突した衝撃で、9才女児が左足骨折したほか2人が右足打撲の軽傷。 | 重傷 1名 軽傷 2名 |
平成9年08月 | 三重 ナガシマ(スパーランド)? | ウォータースライド サーフヒルスライダー | スライダー滑走中レーン上で腹部を強打し、腎臓破裂の重体。腹部の痛みを訴えたので市内の病院に搬送。 | 重傷 1名 |
平成1年04月 | 大阪 花と緑の博覧会 (1990年4月1日 - 9月30日) | ウォーターシュート ウォーターライド | ウォーターシュートの「街の駅」で、3輌編成のボートが客の乗降のため止まっていたところへ、後方の3輌編成のボートが追突し、前方のボートが押し出されるように1輌目が地上に転落。2輌目が宙吊り、3輌目が水路からはみ出し、乗客とコンパニオンの男女23人が骨折等のけがをした。 | 重傷 3名 軽傷 20名 |
平成13年05月 | 山梨 富士急 HL | コースター バードメン(フライングコースター) | 20才と19才の男性が乗車中、時速30㎞ほどでコース終点直前のブレーキ装置に進入したところでコースターが急停止し、停止した際の衝撃で1名腰椎圧迫骨折、右鎖骨骨折全治6ヶ月の重傷、1名腰椎圧迫骨折、胸部骨折など3ヶ月の重傷。 | 重傷 2名 |
平成11年08月 | 岩手 岩山パークランド | 遊具 | 上下しながら回転する遊具が急降下し、乗客が全治1ヶ月のむち打ち症。 | 重傷 1名 |
平成18年11月 | 愛知 ラグーナ蒲 郡 | コースター アクアウィンド | 4人乗りのコースターの前席左側に乗っていた女性(20代)が、コース終点付近で左足を出した際、乗降場手前のレールに設置されたブレーキ装置に接触し、左足踵骨折、神経切断の重傷を負った。 | 重傷 1名 |
平成18年07月 | 岡山 たけべ の森 | ウォータースライド | ウォータースライドを滑った男性(35才)が着水時、水面を滑るように約7m進み、前方のコンクリート壁に衝突し、右膝、左踵を骨折する重傷。 | 重傷 1名 |
平成17年07月 | 神奈 川 八景島 | マッドマウス ドルフィンコースター | 家族4名で乗車し走行中、8歳の男児が降車場直前に車両から手を出し、安全柵をカバーしていたアクリル板に接触し、左手首上部を骨折。 | 重傷 1名 |
平成15年10月 | 栃木 小山PK(小山ゆうえんち?) | 回転ブランコ ウェーブスインガー | 乗客が乗り込み運転者が始動スイッチを押したが動かなかったため、係員の指示で一旦降りたところ突然動き出したため、乗客4名がブランコに衝突、38歳の男性が鉄柵まで飛ばされ左目、尻、左太股などを打ち全治10日、36歳の女性がブランコが頭部に当たり全治10日、40歳の男性がブランコに振り回され右半身に全治3週間の擦過傷、6歳の女児が左手を切り全治1週間の怪我をした。 | 重傷 4名 |
平成11年03月 | 愛知 モンキーパーク | お化け屋敷 電動式トロッコ | 5才の男児が1人でトロッコに乗っていたが、あまりの怖さに途中で降り歩いていたところを後続のトロッコにぶつかって、頭の骨を折るなど、全治1ヵ月の怪我。警告ブザーで駆けつけた係員が発見し、119番通報、同パーク職員らがトロッコを浮かせ救出。 | 重傷 1名 |
平成8年07月 | 栃木 りんどう湖 | 遊覧自動車 | 家族5人で訪れ、事故直前まで現場脇の野外ステージで一緒にショーを見ていたが、両親が目を離したすきに、2才の女児が1人で遊覧自動車(チューチュートレイン)のコースに入りこみ、同社女性従業員の運転するロードレール(4輌編成、54人乗)に刎ねられ、頭を強打してまもなく死亡。 | 死亡 1名 |
平成20年8月 | 北海道 北海道グリーンランド | 海賊船 | 乗客を乗せたフライングステージの運行中に係員が異音に気付き、運行を停止。乗客をステージ部分からはしごにより地上に誘導していたところ、ステージ部分が上昇し、はしごが外れたため、はしごで降下中の男性がステージ部分にぶら下がる状態となり、その後落下。(※腰の骨の骨折) | 重傷 1 |
平成20年10月 | 岡山 倉敷チボリ公園 | 回転ブランコ スカイウェーブ | 運転開始直後、養護学校の男子生徒(15才)が、怖くなり暴れたため係員が緊急停止させたが、止まりきらないうちに、約4m下に転落(※両足骨折) | 重傷 1 |
平成19年08月 | 東京 東京サマーランド | ウォータースライド フリーフォールスライド | 滑走中の20代の男性が着水直前にコースを外れ、約20㎝下の緩衝マットに転落し、肩を骨折し、全治4週間の重傷を負った。 | 重傷 1名 |
平成17年04月 | 東京 ジョイポリス | 飛行塔 ビバ!スカイダイビング | 大型モニターを見ながらスカイダイビングを疑似体験できるアトラクション(6人乗り座席最大10m高さ上下。強風やモニタ画像で高度1万mからの落下疑似体験)で、係員がハーネス装着のみでシートベルトを掛けずにで運転。遊具が数回上下した後前傾姿勢になったところで転落して死亡。 | 死亡 1名 |
平成14年10月 | 大阪 関西サイクルスポーツセンター | サイクルパラシュート | アルバイト女性従業員(20才)がペダルを漕いでゴンドラを上昇するサイクルパラシュートのゴンドラの下で倒れているところを発見されたたが、全身を強く打っておりまもなく死亡。 | 死亡 1名 |
平成12年05月 | 静岡 浜名湖パルパル | コースター ジャングルマウス (マッドマウス) | 2人乗りの台車を4台連結し、最高時速約20kmで走行するジャングルマウスに乗っていた12才の女児が、左の急カーブから直線に戻った際に座席から約3.4m下のアスファルトに転落し右肩骨折の重傷。 | 重傷 1名 |
平成9年12月 | 福井 ワンダーランド | コースター スペースコースター | 母親の膝に抱えられるようにして最高時速30kmのスペースコースターに乗っていた4才の男児が、速度約15kmでカーブで、着用していたシートベルトからすり抜け、約5m下のコンクリート上に転落し、頭蓋骨骨折、全治3週間の重傷。 | 重傷 1名 |
平成9年11月 | 栃木 那須ハイランドパーク | 飛行塔 アストロファイター | 2人乗りのアストロファイターに1人で乗っていた11才の男児が、係員に安全ベルトを締めてもらい、発車して3~5mの高さに上昇したところで乗物から転落して頭蓋骨骨折、意識不明の重体となったが、その後意識回復した。 | 重傷 1名 |
平成9年10月 | 青森 サンファンタジー八戸 | コースター ハイパーキッド | 兄弟(兄小3・9才、弟小1・6才)がハイパーキッドに乗車。走行中安全ベルトを外して立ち上がったため、カーブでバランスを崩し、兄が10m下のメリーゴーランドの天井の屋根に転落して両腕骨折の重傷、弟はレール部分に落ち頭部を切る軽傷を負った。遊具は最高時速27キロ。遊園地では係員が転落に気付き、直ちに遊具を止めた。 | 重傷 1名 軽傷 1名 |
平成9年08月 | 神奈川 八景島 | オクトパス | 小学2年生と1年生の姉妹がオクトパスに乗車中、突然2人が乗っていたゴンドラ部分だけ高速で回転し始め、小柄な2人は安全バーをすり抜けて約2m下の床に振り落とされ、姉は全身打撲の軽傷、妹は手首骨折の重傷。異常に気づいた係員が緊急停止スイッチを押した。 | 重傷 1名 軽傷 1名 |
平成9年08月 | 宮城 仙台HL | コースター ツイスター | 小学校1年の女児(6歳)が子供3人で乗っていて、シートベルトをしていなかったため転落し、両足骨折の重傷を負った。遊園地ではシートベルトの着脱は係員がすることになっていた。年齢制限はなく、身長1.2m以上で乗車でき、子供だけでの乗車も認めていた。 | 重傷 1名 |
平成8年08月 | 鹿児島 かごしまJP | 宙返りロケット | カプセルが上昇を始めた直後、円形の出入口ドアが突然開き、乗っていた小学生4人のうち、11歳の女児が約3メートルの高さから芝生の上に振り落とされ左肋骨骨折、全治3週間の大怪我。もう1つの同カプセルが上部で停止していたため、子供3人が中に閉じ込められ、消防工作隊が約30分後に救出した。 | 重傷 1名 |
平成8年05月 | 香川 レオマワールド | シュミレーションシアター | 遠足を引率してきた女性教諭(43才)が、最後部のベンチの後ろ側で通路でないところを通って席を移動中、足を踏み外して33cmのすき間に転落し、全治3週間の怪我。 | 重傷 1名 |
平成7年10月 | 兵庫 東条湖L | レインボー | 父親と来ていた6才の女児が1人でレインボーに乗り、揺動開始後3~4回目で安全レバーの下から座席より滑り落ち、約10m下に転落して死亡。気づいた父親の声で係員が停止ボタンを押したが間に合わなかった。 | 死亡 1名 |
平成6年07月 | 北海道 グリュック王国(2007年閉園) | コースター ウルトラスピン | 背中合わせに2列並んだ座席(40人乗)が複雑に回転しながら2~20mの高さで上下するウルトラスピンに乗っていた女性(23才)が転落し、頭や腰を打ち3週間の重傷。搭乗する際には客の肩から胸にかけてセーフティガードが降りて、体を固定する仕組みになっている。身長120㎝以下は搭乗できない | 重傷 1名 |
平成5年08月 | 北海道 三井グリーンランド | 観覧車 大観覧車 | 大観覧車に乗っていた4才の女児が風抜用の窓から転落、23m下のマットマウスのレールに接触し、さらに3m下へ転落し、右腕・右足を切断。風抜用の窓は座席の95cm上にあり、上下スライド式で縦26cm、横90cm程度。(3歳以下は保護者同伴の規程。窓は当日好天のため全てのゴンドラが開放状態だった。) | 重傷 1名 |
平成1年07月 | 福岡 アジア太平洋博 | ウォーターシュート 急流すべり | ボートに乗っていた小学1年の男児(6才)が、高さ7mの地点で時速37km前後の舟から転落、水流用の排水ポンプを囲う鉄柵に激突、芝生にたたきつけられ、両肺破裂、肋骨骨折などにより約30分後に死亡。 | 死亡 1名 |
国土交通省 国土技術政策総合研究所の資料「遊戯施設の事故事例(国内)」より抜粋※
※施設名の略称などは適宜修正(例)東京SL→東京サマーランド、姫路CP→姫路セントラルパーク
※平成元年移行、作業員ではなく一般客かつ重傷以上の人身事故のみを抽出
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春休みシーズンが到来、行楽にいそしむ季節となったがよくよく注意しよう。